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療育手帳の再判定を受けました 歌舞伎ジャーナル第99号 2010年4月 [歌舞伎ジャーナル]

最初にお詫び 元のページの表はうまく再現できませんでした。
html言語を反映させる方法はないでしょうか。
Kabuki Syndrome Network in Japan Newsletter 歌舞伎ジャーナル  第99号

<<平成22年4月3日>>

  療育手帳の再判定を受けました

 再判定テストの目的・・・知的障害者は成人するまで変化が大きく、障害程度を適切に評価するためには3年ごとに再判定を受ける必要があります。

 判定結果の出し方 ・・・指定された課題を実演し、到達度を確認します。⇒到達度年齢がわかります。

 下の表は、前回と今回の再判定で実施した内容を比較したものです。

面接で検査した項目
平成19年3月15日(2007年)10歳
平成22年3月18日(2010年)13歳
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 変わらないもの

 02. カードの動物の名前を答えること⇒できます。

 04. 図形の大きい、小さいの判断⇒できません。

 05. 積み木などの立体的なものを認識する能力⇒できません。

 08. イマジネーションを問う能力「眠くなったらどうするの?」

    ⇒グー、グー、グー。先生の期待には副えませんでした。

 09. 先生の言葉をリピートすること⇒2語文は完璧。3語文は怪しい

 13. 物の数を認識すること⇒できません。

 

 進歩したもの(できるようになったもの)

 11. 地図上の物の位置を記憶すること。時間はかかりましたが、できました。

 18. 2枚の絵を1枚に組み合わせること(パズルで訓練)。

 21. 3つの数字の組み合わせを先生に続いてリピートする。

    例:5.7.4など

 

 再判定を通してわかった特徴(カブキ症候群すべてに当てはまるわけではありません)

 ⅰ 自閉症的傾向・・・オウム返しをする・・・08.09.13.21など 2語文、3語文のリピートも特徴を裏付ける。

          一般論として知的障害者は自閉症の傾向があるとしています。

          この裏づけとして、(北米のアンケートDEVELOPMENTAL 発達)があります。

 ⅱ 視空間認知障害・・・歌舞伎ジャーナル第88号{Ⅱ 脳の機能の特性に基づく療育}の裏づけ・・・04.05.07.12.17 など        

          「積み木3個で、トンネルを作らせる」、「穴通し」や「ヒヨコの上半分の続きを描かせる」

 

  知的障害程度の判定方法

 当然ですが、上記のテストだけで知的障害の程度の判定はされません(これらのことは訓練によりある程度できるようになります。現に学校で行っています)。判定のためのパーツに過ぎません。

 他の判定材料になるのは

 ①テストの最中においても、どんな行動をするか。

 ②保護者からのヒアリング

 例:食事・通学・運動の方法や排泄・入浴・着替えの見守り・介助の状況。好きなこと・嫌いなこと など。、

 

再判定は児童相談所の職員さんが高い見識のもと医療の立場ではなく、福祉の立場で、限られた時間内で、本人の発達テスト及び保護者からのヒアリングを行い、そして生活指導をする大変な仕事です。
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