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公開講座「サルから学ぶ」に参加しました [勉強会 など]

京都大学霊長類研究所の公開講座募集記事が市の広報に掲載されていたので応募しました。
ラッキーなことに当選し、今日と明日参加します。
世界最先端の学問を世界一の先生にヒモ解いていただき有意義な1日目でした。
可能な範囲で紹介します。











第1時限目:「人類化石から探ることばの起源
・ヒトはどういう生き物か?
  直立二足歩行(かかとをつく歩行)する唯一の哺乳動物
・ことばは化石にならない。
・ヒト、ニホンザルやチンパンジーとの違い(声道横の空間)


・ネアンデルタール人(旧人)はことばを持っていたか?
  舌下神経管のサイズ、胸椎管のサイズ→化石で判断
・顔面の平坦化
・生物の進化≠技術の進歩
・ネアンデルタール人(旧人)はことばを持っていたか?の回答↓



第2時限目:「人間性とは何か」
・「数の認識能力」と「言語の認識能力」は別物
・「数の認識能力」は「言語の認識能力」より古くからある。
  動物は数を認識し、動物は人間より古くから生活している。
・言語を使わずにどうやって数を認識していたか?
  →体感→見積もり(正確な数ではない)
・右利きのヒトは脳の左半球でことばを認識する。
・数は両側の頭頂で認識する。言語を媒介しなくとも数を認識する。
・言語LD(Learning Disorder)…よみかきが苦手
・非言語性LD(算数LD)…代数が苦手
・日本では算数LDは小学4年生ぐらいから顕在化する。
  それまでの算数は「九九」(くく)が中心。小数、分数が始まる。
  「九九」は国語の範疇である。
  →発達障害の1例
・「数」と「ことば」の統合場所は前頭葉にある。
・脳の情報処理の順序 目→脳の奥→脳の前
  これがうまく出来ない人がいる。
  相手の気持ちが分からない。コミュニケーションが苦手
  →アスペルガー症候群など

 ①LD
 ②アスペルガー症候群、高機能自閉症
 ③AEHD
 文部科学省は6.3%と見積もっているが8~10%いるのではないか。
 30人学級に1~2人いる。
 この子らははじき出される。→ストレスになっている。
 →これから減るとは考えにくい。
・障害者自立支援法はコンセプトは正しいが
 ①問題は支援が今はない。→実質性が伴っていない。
 ②対象者は大変多い。→法のとおり行うと財政破綻を招く。

第3時限目:「形態学実習―サルの骨格を見る」
 リスザルとニホンザルの骨をグループで組み立てました。
 ↓はリスザルです。


スイマセン 一般的に脊椎は頭蓋骨から「頚椎」(首の骨)→「胸椎」(肋骨をつなぐ骨)→「腰椎」の順ですが
「胸椎」はまだ右側に残っていて、この写真は作業中のものです。誤解のないようにお願いします。

他の実習科目では「ニホンザルの行動観察」プログラムもあります。

「アイちゃん」「アユムくん」も見られるようです。※普段は非公開で見学できません。
明日の実習は「ゲノム・遺伝子実習」です。

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